あれこれ

イラストレーターYさんのFacebookに載せてたリンク先の漫画が、フリーで漫画を描くことについてのおもしろいエッセイのような感じになっていて、アイディアの提案、ということについて書かれていた。Yさんのイラストレーションは、発想を形にしていくのが秀でて面白いイラストレーションとして結実しているのだが、そのようなイラストレーションを描く人にとって、クライアントが頭が固くてついてこれない、そして絶望する、という漫画中の事態は切実なものだろうと思うと、なんか自分も頑張ろうかな、と言う気に(なぜか)なった。自分の今の仕事、似顔絵屋さんになってるぞ、という不安と隣り合わせで、そしてタッチとかで自分らしさがでればそれでいいんだけど、仕事のくせに毎回模索中で、完成稿も「模索しています」という未熟なものなので、少しイラストレーションって何か基本に帰って考えよう、と思ったのが騒動の始まりだった。ライターさんの選んだ歴史上の作者の和歌に絵をつけるのだが、和歌から発想されるもの、というのは複雑で難しい。最近は和歌を訊かないで、作者の名前だけ訊いてそれを絵にしていた。ワールドカップのシーズンで、蹴鞠の話を書くのにつけるカットはアイディアというかこちらの主張を入れようと思って、いろいろした。ひどく、悲観的な批評が帰ってきて、却下となった。なんでだ、わからんみたいに思っていたら、ゲラ読んで、ああこれにはまるで合わない、きつい発想としかとれないとわかった。文脈によって変わるな〜という面白さがある。アイディアで考えたやつは、単体で人を傷つける要素はないと思え、とくに浅はかであるともいえないと思うので、イラストレーションの検索サービスの自分のページに、なにもつけずに載せようと思います。今後、文章に合うものが描ければいいんだけれどね。できるかな。