previous life

NHKのビジネス英会話聞いていたら、「前世の同僚」という表現があって驚いた。アメリカでは「誰もいつからでも新しい人生を始められる」という共通認識があって、人生を始めた人にとっては、始める前の事柄は仏教で言う「前世」と(冗談でだけど)捉えているらしい。
やりたいことが見つかって、職とか新しいことをスタートラインにたってやる、というのは日本でもあると思うけど、それはやりたいことが見つからなかった時期において、潜在していたその人の可能性だし、例えばやりたくないことをやっていたからこそ、やりたいことをやろうと思いつくなどしたわけで、そういうものを、スタートライン後の自分が責任を負わない、自分ではない、という風に片付けてしまうのはいやだなあ。まあ、目標に向かって暮らしていた、その目標が変れば、人生も変ってしまうのかもしれない。でも目標とそれの実現への努力だけで世界が動いているというのは、どこかおかしいと思う。
一方では、アメリカ人にとって、不幸というか、恵まれない境遇というものがリアルにあって、そこから何とかして脱出したいと思っている人の存在が、リアルにあるのかもしれない。