退院しました

葉状腫瘍切除の手術を無事終え退院しました。とったのは右の乳房の下半分くらいと、左のわずかな一部分。右は、入院ごろまでちょっとずつ大きくなってぱんぱんに張っていたので、皮(皮膚のことか)を残すことができるのか不安だったが「神の手」の先生が「つまめるでしょ」とこともなげに回診で言われてそのとおり皮膚は無事でした。下半分とったら、上の部分が重みでたれ、折れたパンのような状態に。ちょっとショックですね。日にち経つごとに折れているところのしわがのびているので、ずっとこのままではないかもしれない、と希望を抱いている。手術のときに、「ヨード禁」と印字された大きなプレートが点滴台にかかっていて、なんというか、守られている感がおおありで、そればっかり後で思い出していた。先生は半そでになるとスポーツ選手のようで、それもとてもいい感じだったのを覚えている。先生話は尽きない。
入院して同室だったりした22歳の北新地の中華料理店の仕込みをやっているという美女Hさんは、私より先に退院されたのだったが、私の母とのやり取りを聞いて、「将来のために」と硬いバラのつぼみをくれようとして、師長さんに駄目といわれてとりあげられたのだ、という話をしてくれた。考えと行動が両方とも活かせているすばらしい人だった。(というのは私にバラをくれようとしたからではなく、お見舞いに来た同僚の人に「○○さんにも会いたいな」と言っていてその感じがとてもよかったからだ。いまどき誰かにとても会いたい、とプレーンに思えることがどれだけあることかと思う。)