水仙の古典生花

水仙の株は三つ。一株をばらして、針金を葉と花茎に差込み、出生のかたちを再現するように葉組みする。三つの背丈のちがう水仙を、天、地、人の役にあわせて生ける。「とてもきれいです」近年まれに見るほめ言葉を下さる。家に帰って再現するのが難しかった。中伝のお免状いただきましたよ。華号があって「春閑亭」。春という季節は生まれ月でもあり、花がこうたくさん咲き出すイメージで好きだし、閑というのも私の特性を現している気がしてうれしい。怠惰なところとか。空の雲ぼうっとながめているといつのまにか時間がたつ、という感じ。