パウル・クレー
昨日は東京の友だちNさん夫妻と一緒にクレー展をみました。力作ぞろい、技法が楽しい。素描から完成度のたかいタブローへ持っていくのにこんな技法があったか。久しぶりなので前日眠れなかった。ブログみているので余計緊張。会ってみたらふわふわと宙空飛ぶ会話、面白かった。蟹の産卵の話などした。小出裕章の話も。白川ぞいをあるいて、宙空飛んだり着地したりしながらいろんな話をして、京都らしいのか京都とは思えないのかどっちなのかわからないモノをいっぱい見て、石段を川沿いまでおりたりし、祇園に来て焼き鳥を食べた。ブログ読んで煙草やめないことにしたら、とアドバイスもらう。河原町の築地に行ってバッハと聖書の話をきいた。『巨匠とマルガリータ』はヨハネ受難曲寄り。
Nさんたちのいうことを聞いていると筋道のはっきりしたことしかいわない、というかパーソナルなことだけを打ち明けて親しくなるのではなしに(それはそれで良いんだけど)、考えるということを通して伝えたり、伝わったりすることがあるのだなあとしみじみした。東京、夜暗いので都会は夜はこんなにあかるかったんだというのを知りたくて京都来た、という話にしんみりした。キリストのあがない、どうしてこんなに我らは苦しむのかということをベースに成り立っているのがキリスト教なんだな。それは仏教の一切皆苦の個人のことじゃなくて、世間とか民族の、受難のものなのだというと、見えてくるように思った。