ユトク伝

ユトクが生涯になした3度のインドへの旅について。菩薩や神の集う医師たちの聖地がいくつか出てくる。その規則的に建てられた宮殿のようなものと対になって、ユトクの肉体的な身体のなかが荘厳された宮殿のような構造をしているという描写がある。外界と身体の一致。これってなんなんだろう。密教なんだろうか。ずっと読んでて精神と身体の2元というか、いままで思ってた、常識の通用しない世界で書かれてるんだな、と思った。