一式生けの古典生花

一月最後のお華に行ってきました。行きの電車ちょっと苦しかった。
花材
啓翁桜
真、行、添、肩、留という5つの役を全部一種類の桜で生ける一式生け。むむう、これは難しいぞ、という覚悟のもと生ける。先生の見立てで真・肩・添が一枝でできる枝を配られた花の中に発見。竹の花器にくばりという乾山に代わるものを渡したなかに生けていく。のこぎりでくさびを作り、枝の中にいれてくさび矯めをつくります。真の枝に二か所。切りだめでさらに曲げてゆき、曲線を描くように。添となる枝を根元に切りだめして前に起こします。行に使ったのがすこし花の咲きかかっている枝。真横に曲げていたら、配りの傾きとはことなる前方向に切りだめしていくことが必要といわれる。留も。留流しなので少し長めに、なので完成形は留の出ている右側に空間があるところに華を生けて置くようになります。根占の枝分かれしているところに、こまかいものがたくさんぽわぽわとついているといいということで、これ苦労した。行が前に振り、対角線上になにか枝があることが必要なのでそこにも小枝。お華は全部で球体をなすからだそう。先生に、禅の円とか、このお華の球体というのは、華を生けるときは上下の区別なく、みんなおんなじ立場で華に向かう、という意味だと教わる。こちらが何を言う間もなく、先生ご自身で「深っ」とつっこみを入れられてました。よけいに深いです。写真は携帯が電池切れでとれず。残念。4月に華展があるのでKさんと○○さんどうですか、と聞かれました。出したい。家で生けて、翌日見たらつぼみが咲いていました。
最近、庭にできる氷の形の写真を見て、そのコメントから、自然のかたちは日々変化していく、私たち人間も変化しつつ生きてるという発想を得て、そうなんだなと思う。おんなじことしていても変化なんだと。余談。