Dr.レイ

幸いでない出来事を、薄くニュースのように受け止めちゃって一過性になって、ときどき自分と比べたりして、という取り扱い方にはもううんざり、という自分の隠れた心理にこの本を読んで出会った。言葉のはじめからおわりまでが、小説なので一段階抽象化されて異化されて、体内に食べ物を取り込んだようにこの作者の「不幸を掌でころがす、温かい視点」という機械が自分にはいってきて、それは一過性のものなんかではない。まだ最後まで読んでないけど、もっとこなれた日本語で読みたいけど途中の感想はいい。いつ続き読めるかな。

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