うりこみ

微熱があっても、普通に仕事ができていればそれは精神の安定にもすごくいいことだと思い、3月に作ったファイルを見てくれそうな会社を探す。前には、どうしてもどうしても就職しなければ、と思っていた。(本当にずいぶん前だが)。そのときの手順から比べると、絵をみてもらうという用件でアポとるのはなんてスムーズにいくんだろう。といっても担当者の人にたどりつくまではかなりストレスフルなのだが。話せるまでに「電話中です」「今日はもう帰ってきません」「電話中です」「電話番号聞いときます、しかしこちらから電話がないようでしたら再度かけなおしてください」という2日間に及ぶやりとりに疲れる。しかし担当者の人にたどり着いたら、会社の事業内容のこととか、どういうイラストの需要があるとか、当たり前に話してもらえるのでいつも驚く。こちらの年齢を聞いたりしてはこないし。結局ファイルを郵送することになった。本名を言ったら、(わたしの下の名前は日本語なのかなんなのかよくわからない名前である)「なんというか、教会が似合いそうな名前ですね」。そんなことを言われたのは初めてだ。わたしの駄目な私生活と比べてちゃんと毎日仕事をしている人がいる、というだけでプレッシャーだが、そんな中でもゆとりを持っている人がいるというのが救い。