中原景「ブルーブルー」

編集プロダクションに勤める女主人公。17年前の20代のころ、不倫で付き合っていた相手の家を訪れて妻に言われたひとこと、「ふつうのせいかつだったんですよ」「あなたが来るまでは」を思い出し、17年後の今になって心に響く「ふつう」という言葉、とある。読者としては他の文中からみつからない「ふつう」って一体なんだ、とふと考えた。