トルコ共和国の思想家で詩人だったメヴラーナ・ジェラレッディン・ルーミーの教団、メヴレヴィー教団というのがあります。ユネスコが支援している、生誕800年の公演に昨日行ってきました。知り合いの紹介で。スーフィーの、くるくる回る宗教儀礼が一回見たかった。儀礼はセマーゼンという修道士たちによって、歌い手、楽器奏者、踊り手、などの役割を演じられます。見てみて思ったのは、儀式に入っていく手順のなかに、導師らしき人や踊る場所に対して、また一緒に踊る修道士同士、セマーゼンたちが一人ずつお辞儀をし、敬意をはらってなされること。音楽はどこかで聴いたことのあるような、郷愁にみちた、複雑な音階の声楽と、なんというのだったか忘れたが弦楽器と打楽器。
アフガニスタン出身のルーミーの思想は博愛と寛容を軸にしているらしいです。「来たれ、来たれ、だれであっても。われわれの教えは絶望の教えではない。百度悔い改めを破ったとしても来たれ。」にちょっとぐっとくるものがあって、そのあとで白いスカート(何ていうのか)で一斉に回る儀式をみていると、真宗のお経などに比してもっとやわらかで美しいように思った。「寛容」かあ。と思いながらちょっと幸せなひとときでした。