恋愛日記

これみて編集者ってなんてやなやつなんだと思うかいやこういう人になりたいと思うかが重ねた年輪だろうか。かつては後者だったが、今は・・。
いつも女を追いかける脚フェチの男が、あるとき思い立って自分の遍歴を文章にしようと思う、という話。その文中のワンシーン、赤のワンピース着て泣いている10歳くらいの女の子に、主人公が話しかける。「赤いドレスがかわいそうだよ」「でも、泣いていると少し楽しい」名台詞だと思う。これをあとでタイピングしてる印刷所で、オペレーターに「青いドレス」に変えてもらうと、シーンがもう一度、女の子の服だけが変わって差し挟まれる。
性格とか内面じゃなくて、脚をみて口説きまくる主人公がピュアで、昔テアトル梅田で観たとき泣けた。ラストも。
アントワーヌ・ドワネルものの中では一番好き。