現代生花の三種生け

花材
 雪柳
 ストック
 フリージア
出始めの雪柳は小さな葉とつぼみがいっぱいついていて、野草の感じ。矯めが効かず細い枝ものなので、水際のまとまりがつかない。留めに用いるフリージアで、ストックの太い枝と雪柳の細い枝のばらばら感をまとめて、葉を使って隠す。
生ける順は真を先にする、くらいしかなくて自由なんだけど、先生は「どれを先に生けたらうまくいくか、考えてください」と仰る。「考えてください」ともう耳にタコができるほど言われているのに、できない。私のやることはなんでも「とりあえず」。工夫がなくて嫌になる。日ごろの生活スタイルからしてそうなような。
免状の名前は「一栄」、席札は「一幸」となってるので、先生にどっちがほんとですかときいたら、手落ちですね〜と笑って、どっちが好きですかといわれた。席札の方が直しにくそうな気がして、一幸ですと言ってしまって電車を降りてから電話して一栄のほうがやっぱり良いです、と勇気を出して言ったら、かまわないから今度席札を持ってきてと言われる。