デザイン会社の、データ照会と校正のちょうど中間くらいの仕事を一日だけ引き受けた。派遣で。一緒に入ったひとは、派遣なのに御指名で校正の仕事がくるくらいできる人だった。一緒にお昼を食べ、漫画の話と本の話で盛り上がる。三浦しをんの、出来不出来にムラのあるエッセイ、というのをぜひ読んでみたくなった。いつもはあんまり慣れてない人との会話は、こちらが質問ばっかりしていて対話にならないのだが、彼女は違っていて、人の話を引き出すのが上手いんじゃなくて、引き出した話を受け止めるのが上手いんだと、帰りに気づく。ひさびさに、もっと外へでた方が、嫌なこともあるけど良いことも多いんじゃなかろうかと思った。仕事の方は久しぶりだったので、ペースも遅いし予定の3分の2くらいしか時間内に終わらせられなかった。で、明日もきてやるかとの決断に、逃げ腰で挑み、うっちゃってしまいました。派遣だしまあいいか。仕事となると、電池切れは許されないので大変だな、と思う。

しをんのしおり (新潮文庫)

しをんのしおり (新潮文庫)

テーマは軽いけど、軽いだけではない、書きたくて仕方がないんだろうと想像させるような、言葉がすとんと落ちてまた弾んでいる感じの、エッセイ集。