資本主義社会のゆくえ
生野教会の神父さまに会ってきた。見ず知らずの私に、よくいろんな話をしてくださったものだと思う。もう戦後日本の歩んできた道はどこかおかしいのであって、弊害もただではすまないほどになっている、といった話になった。じゃあどうすればいいのか。日本は精神的に没落していくだろう、資本主義のはなはだしい競争のなかで。との見方に対して、なにもなすすべはない。社会の中で、信仰をもたないで、幸福になる方法があるのか。
・利益を追求しすぎないこと
・得た利益を分かち合うこと
こういったことがどれだけ難しいか考えさせられた。
昔読んだマックス・ピカート『神よりの逃走』に、過去は信仰は振興する人を支えそれからはずれることだけを恐れ、避ければよかったが、現代は信仰を社会生活において瞬間ごとに奪い返さねばならない、そういう時代であるとあった。なんだかそれを思い出した。
- 作者: ピカート,坂田徳男
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1963/05
- メディア: 単行本
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2〜30年前には、ワーキングプアな人たちはいなかったし、ある程度日本は平等な社会を維持していた、といえるだろう。もうもどれはしないとすれば、革命でもおこすしかないのかも。