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- 作者: G.バタイユ,出口裕弘
- 出版社/メーカー: 現代思潮新社
- 発売日: 1966/11/01
- メディア: 単行本
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いいことが書いてあった。
真理は会話とともに、共有される笑いとともに、友情とともに、エロチスムとともに始まり、ひとりの人間から他の人間へと移行しつつ、はじめて生起するものなのだ。(中略)世界は孤立し閉じこもったどんな存在にも似てはいない。私たちが笑うとき、私たちが愛しあう時、ひとりの人間から他の人間へと移行するものにこそ、世界は似ているだろう。そういう世界を想定すると、無辺際のものが私に向かって開かれ、私はその中に身を滅ぼす。
十代のころ、「何か祭壇みたいなものがあってその前でははーってひれ伏すのが好きな気がする」と友達に言ったら、「私はひれ伏される方が好きや」といわれた。