有罪者―無神学大全

有罪者―無神学大全

神学大全3巻シリーズの1つ。西洋人はなぜあんなにも神の問題に苦しむのだろう。
いいことが書いてあった。

真理は会話とともに、共有される笑いとともに、友情とともに、エロチスムとともに始まり、ひとりの人間から他の人間へと移行しつつ、はじめて生起するものなのだ。(中略)世界は孤立し閉じこもったどんな存在にも似てはいない。私たちが笑うとき、私たちが愛しあう時、ひとりの人間から他の人間へと移行するものにこそ、世界は似ているだろう。そういう世界を想定すると、無辺際のものが私に向かって開かれ、私はその中に身を滅ぼす。

十代のころ、「何か祭壇みたいなものがあってその前でははーってひれ伏すのが好きな気がする」と友達に言ったら、「私はひれ伏される方が好きや」といわれた。