正月から書き溜めていた翻訳をお世話になっている出版社に送ったところ、返事がきて、すでに今は絶版になっている既訳があることを知る。レインてはてなのキーワードにもないくらいで、今は昔のひとなのかなとも思ったが、市場調査もかねてブック1stに行ったら、8冊平積みになっている。それもレインの主著ではなくて、毛色の異なる詩に近い作品。購入。

好き? 好き? 大好き?―対話と詩のあそび

好き? 好き? 大好き?―対話と詩のあそび

ディスコミュニケーションというか、そういうものをきわめて正確に描くことによって、読者の内心に切り込みをいれる。そうして読者は救済されるのだろうか。
この内容で、この装丁。みすず書房すごいな。
そのあと図書館で、その絶版になった本「子どもとの会話」を借りる。子どもについて知るための本、になっていて、読者対象も、子どもを研究する人みたいだ。「あのレインが幸福を描いた!」というのではない。訳していると楽しいけど、レインの背景なしに一冊の本として力強い本にはならない気がする。いいんだ。レインの言葉にじかに触れる喜びだけで。これからも訳す!仕事にはならなくても!