どうなんだろう

京都で朝から映画「おけさ歌えば」森一生監督を観た。歌う時代劇。若かりし日の橋幸夫が歌を歌いながら山道を歩くシーンから始まり、何かというと歌を歌う。ヨーロッパの古い映画とかに、ミュージカル風ってのか(「雨に歌えば」とかオードリー・ヘップバーンのとか)セリフが途中から何の前置きもなく歌になるのがあるが、日本にもそういうのがあったのかという感じ。しかも股旅時代劇だよ。話はまあ平凡なんだけど、当時売り出し中だったという橋幸夫美しい。主演の市川雷蔵もよかった。染めたての反物がこう画面を横切るようにカラフルに干されていて、それを背景に格闘シーンがあったり、梅の花をさりげなく人物のアップのうしろに配したり、美術の太田誠一ってすごいんだなと思った。ラストはたくさんのお遍路さんたちとすれ違う主人公の画面。とても美しい。